宇佐美貴史、マインツ武藤と違ってなかなか日本代表に選ばれなかった理由。

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写真：http://www2.gamba-osaka.net/

新シーズン開幕前からすでに大注目を集めている、ガンバ大阪宇佐見貴史。
22才という若さにしてその日本人離れした技術力は、ドリブル、シュート、どれをとっても一級品です。

さらにこの若さで、ドイツ、ブンデスリーガの名門バイエルンやホッフェンハイムでの経験も積んでいます。
あの名将ファン・ハール（元オランダ代表監督、現マンチェスター・ユナイテッド監督）も認め、2011年には自身が監督を務めていたドイツ・バイエルンに召集したほどの選手。

写真：http://ameblo.jp/webstyleking/

ただ、ハリルホジッチ監督就任までは日本代表からは遠ざかっていました。
アギーレジャパンはもとより、W杯を戦ったザックジャパン時代にも出場はほとんどありません。

ドイツから戻ってきて大活躍を見せていた2014シーズン、新人を積極的に起用したアギーレ監督もついぞ召集なし。
それは、なぜだったのでしょうか。

2014年、W杯イヤーの動きにいくつかの理由がありました。

ケガで迎えたW杯イヤー

ザッケローニ体制で迎えた2014年ワールドカップ。
ドイツでの経験を持って日本に戻っていた宇佐見を待ち受けていたのは、開幕前のケガでした。
Jリーグ開幕前の2月、練習中に左足首を負傷。

全治８週間という診断で、J開幕戦は当然ながら、W杯も絶望的という状況だったのです。

これはもう仕方ないですね。
ケガがなければ選ばれていたのか、また選ばれていたら出場していたのか、
チームにどんな影響を与えたのか、

個人的には考えるだけで、残念な出来事でした。。

奮起してJリーグでの大活躍。

2014年Jリーグの顔とも言える活躍を見せた宇佐見。
そのドリブルやシュートはとにかく見事、の一言。
まさに、日本人離れした技術です。

得点も量産しており、次こそ日本代表入りは確実かと言われていました。

参考までに宇佐見選手の超絶ドリブル動画を貼っておきます。
個人的にはひとつめのシーンのドリブルとか、ほんと日本人とは思えないくらいで、とても好きです。

そしてアギーレ体制へ

写真：http://www.matomerukochan.asia/football/

W杯後に就任し、若手を積極的に起用したアギーレ監督。

武藤選手を初め、色々な選手を試しました。

しかし、宇佐見はついぞ召集無し。
これには理由がありました。

宇佐見選手の魅力はその日本人離れしたドリブル、シュートなどの「攻撃力」です。
一方守備に関してはそれほど・・・のようです。

特に前線からの守備でも、追いかけはするものの、何としても奪い返す、というほどのプレスは正直ありません。
また90分体力を持たせるためでもあるのか、途中で守備がおろそかになってしまうようです。

これは前線からの積極的な守備を重視したアギーレ監督のサッカーには、まったく当てはまりません。

それもあって、召集がなかったという見方が多いようです。

そしてハリルホジッチ体制

写真：http://web.gekisaka.jp/

チームのために前線守備などで必死に汗をかく、献身的な選手が多いのが、日本代表。

それに対して、良く言えば守備をうまくサボり、ここぞという時に爆発的な突破を見せるのがこれまでの宇佐見選手でした。
（バルセロナのメッシも、そういうところがあります）

そういうところも、日本人離れしていたのかもしれませんが、やはり監督は規律を守る選手を使います。

各選手に細かく指示を伝えるハリル監督。

宇佐見もたくさんの話をし、守備への意識は確実に上がったようです。

ガンバに戻った際にも、長谷川健太監督に「あんまり変わってないと思うでしょ、でもずいぶん違う。代表ってそういうもんだよ」とコメントもらったそうで、

明らかに変化が現れているようです。

このまま、日本の中核を担っていってほしいものですね。